2011年3月22日火曜日

I Can't Do It

また悪い癖が出てしまいました・・・。
思えば約1カ月もブログを放置・・・。このシーズン近くなってきてからが情報を提供しないといけない時なのに!

ここ数週間は、テレビとネットに釘付けです。こっちでも地震の情報は毎日のように流れています。津波の映像何か観ると、映画の一場面のような感覚にさえ陥ります。思えば、あの9.11の時も何となくテレビで流れていた飛行機がビルにあたって爆発とともに崩れ落ちる映像を見たときもそんな感覚に陥っていたように思えます。

毎日のようにニュースをチェックしていますが、そうやってニュースを見てただただ祈るしかできない現状。とはいえ、ボランティアと称して行ったとしても、きっと足手まといになるのは目に見えている。
そんな中自衛隊やハイパーレスキュー隊の仕事っていうのはすごいとしかいいようがないです。自衛隊の方々は被災者を何人も抱えながら走り回ったり、ハイパーの方々は命を賭して放水作業を行ったり、彼らが共通して言っていることは、『今無理せずにどこで無理をするのか』ということ。言葉の重みが違うとはまさにこのことだと思います。
私は、彼らのように動き回ることはできませんが、こっちで生活しながらできることをやっていこうと思います。


こっちではあと1ヶ月後にはシーズンがスタートします。シーズンまでに9試合のオープン戦を行う予定なので、それらの試合で色んな事を試しながら、今シーズンのチームの方向性を見出していけたらと思います。

さて、その今シーズンなんですが、私、練習スケジュールを一新しました。今までは火・木・金の練習だけだったんですが、月曜と水曜にコンディショニングと題して、体力強化の時間を一時間半設けることにしました。

そうすることにした理由は、普段の2時間という少ない時間で野球の練習に加えて、強化をやるには時間が短すぎるということと、もっと近くで個人を見るという時間を持つこと。
もちろん、こっちではどのチームも毎日練習するという習慣がありません。日本人が当たり前と思っていることはたいていはまかり通りません。それでも、選手個人個人には上達したいという気持ちを感じているわけで、それならばそういった時間を設けようと思いこういうスケジュールをたてるにいたったのです。

スケジュールを選手に見せたときは反応はあまりなかったのですが、スタートだった今日にかけて、昨日、早朝にかけて先週から『このスケジュールは無理なんじゃないか?』という質問を受けました。
なぜかと聞くと、『今までやったことないことだし、週6もグランドに顔を出せるかは分からない』などと、試したこともないくせにもうすでにお手上げモード。

オーストリアに来てもう8年近くになりますが、決まってオーストリア人は新しいことをやろうとしない。何かしらかこつけて、これは無理だとか私はできないとか消極的な意見から始まる。試してもないくせに何がわかるのかと思い、昨日は少し感情を露わにしてこの選手と話をし、選手全体にメールを送りました。

私が日本では、学校があってもバイトがあっても週6で野球の練習はあってたとかいうと、日本人とは違うという。
オーストリア人は趣味の一環でしか野球を見てないと9割のオーストリア人が言います。でも、チームにお金を払って、自分の好きな野球をやっているのと、同じく部費を払って野球をやっている日本人とどこが違うのでしょうか?

日本にはプロ野球という目指すところがあるから?
日本人の精神力はほかの国と違うから?

オーストリア人がドイツのチームに勝つとか、ヨーロッパのAグループに入るとか、そういう目的はどういったところから来るのか?

今、連盟は色んな手を尽くして、野球を普及させれる手はないかと試行錯誤を繰り返してますが、一方の選手がこんな感じではいつまでたっても先には進めないと思います。

今特に、自分がバリバリ野球をやっていた学生時代の歳の世代の人間がたくさんいるものだから余計に、マイナス思考な感じが腑に落ちません。

今日はその月曜日でしたが、4人の選手が体力強化の練習にあらわれました。今日から練習日記も同時に始めました。今シーズンを通して、先週の成長とか、トレーニングを通して感じたことなどを形として残していこうと思います。

こっちに来てからずっと子供たちに言い続けている言葉があります。
『Don't tell me you cannot do it. Tell me your opinion after you tried it out.』


この一年、限られた時間の中で、しっかりと自分の伝えたいことを伝えられるようにしっかりと選手一人一人とかかわっていきたいと思います。

What counts is not the number of hours you put in, but how much you put in the hours.

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